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2020/10/16 09:10
こんにちは。
LifeFishingJAPANの嶋本です。
5月より販売を開始しておよそ半年
おかげさまで第8期の生産が始まりました。
本当に販売当初よりご支援いただいている皆様には感謝です。
先日は第7期の納品会にてメンバーで究鉄を囲み、初心を忘れないってことで王道の椎茸からスタートしてこれからの製品開発などについて語り合いました。
さて、表題の件について古臭い考え方かもしれませんが、自分の中では大切な事なので書き留めておきます。
決してクラウドファンディングがダメだとかそういう話ではなく、超個人的なクラウドファンディングというものの考え方を記します。
祖父江鉄工所謹製 究鉄がクラウドファンディングをやらなかった理由について
何か新しいものを世に広めるために有効な手段はたくさんあります。
その中でも今の時代においてクラウドファンディングは最有力なツールと言えます。
もちろん考えましたし、周りの多くの方からも勧められました。
やらなかった理由の1番の理由は
「祖父江鉄工所もLifeFishingJAPANも経営困難な状態ではなかったから」
です。
2つ目の理由は
「立ち上げたばかりでファンがいないところからのスタートだから」
です。
この2つの理由が個人的に見ず知らずの方からクラウドファンディングで資金を調達するという手法を選択しなかった理由となります。
もちろん例に漏れずコロナ禍の影響は受けてはいますし、資金的に大きな余裕がある会社でもありませんが、会社が立ち行かなくなるほどでもありません。
人様のお金の心配を出来るような立場でもないですし、クラウドファンディングにかけられる国内のお金がどれほどの額なのかは分かりませんが、新規で何かをするポッと出の我々に資金を投入してもらえた時に、本当に必要な方に回るべきお金が回らないかもしれません。
ほんの少額であったとしても、その可能性があることを考えると我々はやるべきではないなと。
古臭い考え方だと自分でも思いますが、この考え方で倒産するならそれはそれで仕方ないと思っています。
信念を曲げてまで金儲けしたくないので。
次にファンがいないところからのスタートだからという理由ですが、それこそクラウドファンディング使えば認知も早まるし、資金確保も出来るし、どれぐらいの方に興味を持っていただけるのか分かるのでやるべき!という見方もあると思いますし、その通りだと思います。
ここでも古臭い考え方が出てくるのですが、そもそもクラウドファンディングは本当に困っている会社などがアイデアを持っていて起死回生のための資金調達の手法であると思っていて、さらにはその会社を応援してあげたい!と言う想いをお持ちのファンの方たちが資金援助するものだと思っています。
なのでクラウドファンディングで一気に資金を集めたとしても本当に応援してくださるファンの方の素性を知れないと感じたわけです。
そういった理由があり、地道なインスタグラムでの投稿と当ブログでの紹介のみでスタートしました。
ぶっちゃけ、自分の周りの人や何人かのフォロワーさんが買ってくれるだろうなという期待もありました。
第1期では多くの友人、知人が購入してくれました。
驚いたのは8割ぐらいが縁故関係になるかなと思ったのですが、実際は5割ほどで残りの5割は存じ上げない方達でした。
第1期はものの数時間で予定数が完売し、慌てて追加生産を依頼しました。
また岐阜のバックラッシュ様から取り扱いのオファーを早々にいただけたことも大きかったですし、釣りのご縁からカスタムベイツクローの田丸さんにアウトドアショップ オレンジ様に取り扱いの引き継ぎをしていただけたこと、いつもお世話になっている水野さんからキャンプ番組でアイテムの募集してるよ!と情報をいただき、極上!三ツ星キャンプに取り上げていただいたこともこの半年弱で第8期の生産に至るとてつもなく大きな後押しになりました。
正直なところ卸での利益は考えていないため、僅かな手間賃だけを原価に載せさせていただいているので儲かりませんが、そもそもこの鉄板づくりはLifeFishingJAPANの利益よりも町の小さな鉄工所である祖父江鉄工所の発展、ひいては日本のモノづくりの発展に繋がるささやかな一助になればと思って始めたことなのでここでのLifeFishingJAPANの利益はあまり関係ないと思っています。
LifeFishingJAPANの本業である、鮮魚の卸と居酒屋がお客様に認められてしっかりと利益を出せる状態でないと意味がないからです。
その想いは祖父江鉄工所のある愛知県清須市のふるさと納税返礼品と言う形で、町の小さな鉄工所のモノづくりでほんの僅かかもしれませんが、その地域の活性化につながるお手伝いが実現しました。
ふるさと納税は本来、返礼品よりもその市町村を応援したいという想いに寄付をするものですが、全国で1700箇所以上ある市町村のどこを応援するかなどがなかなか判断がしづらいため、返礼品を通してその市町村の良さや、どんなところでどんな企業やお店があるのかを知っていただいて寄付する参考にしていただくものです。
応募開始より本日で1週間
なんと
少し話は逸れましたが、本題に戻るともしスタートの時点でクラウドファンディングで資金集めからやっていたらこれらのご縁はなかったかもしれません。
また資金が集まらないなら辞めたとなっていたかもしれません。
それでは意味がないのです。
立ち上げから情熱をかけて、試行錯誤して、どうやったらもっと伝わるか思考を巡らせ行動をし続けるからこそ信念が確固たるものとなり、意味のあるものとなると思っています。
祖父江鉄工所謹製 究鉄や祖父江鉄工所、LifeFishingJAPANのファンだと言っていただける方が多くなったと感じられるようになり、資金繰りに困る事態になった時はクラウドファンディングで募集させていただきますので、その時はよろしくお願いします。笑
いつもながらの散文、駄文にお付き合いいただきありがとうございます。